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マイクロソフトの無料版と有料版の違い


マイクロソフトの無料版と有料版の違い

マイクロソフト製品やサービスは、無料で使えるものと有料でないと使えないものがあります。今さらながら、その違いを簡単にご説明したいと思います。

マイクロソフトアカウント

マイクロソフトは、大きく分けて「個人」と「組織(職場/学校)」の、マイクロソフトアカウントに分けることができます。アカウント自体は、いくつも持つことができます。Windowsパソコンの初期設定時や、オフィス製品の登録時に、いずれかのアカウント(1ユーザー)を紐づけるようになっています。個人アカウントは、無料で持つことができますが、容量や機能、セキュリティなどの制限があります。

無料サービス”Office on the web”

“Office on the web”では、Outlook、Word、Excel、PowerPointなどのサービスを、通常はインターネット環境にある時に、ブラウザ上で使用できます。これらはパソコンにインストールすることが、出来ないタイプなので注意が必要です。

“Microsoft Sway”は、Web上に、対話型レポート、個人のストーリー、プレゼンテーションなどを簡単に作成して共有できます。”Microsoft Forms”は、アンケート、テスト、投票を作成して、結果を集計することができます。

Outlook on the web
Outlook on the web
Word for web
Word for web
Excel for web
Excel for web
PowerPoint for web
PowerPoint for web
Sway
Sway
Forms
Microsoft Forms

無料版アプリ

“Microsoft Teams”

Windows11からデフォルトで、無料版のMicrosoft Teamsが入っています。無制限のグループ会議、最長 60 分まで、1 つの会議の参加者最大 100 人を招待できます。ユーザー 1 人あたり 5 GB のクラウドストレージを使用できます。同僚や顧客との無制限のチャット、ファイル共有、タスク、投票、会議、チャット、通話、ファイルのデータ暗号化といった多様なサービスが統合されています。

“OneDrive Basic 5GB”

例えば、クラウドストレージのOneDriveは、個人の無料版(5GB)と有料版(100GB・1TB)、そして組織の有料版も購入時のアイコンが統一されています。いずれも容量の違いと連携できるサービスなどに違いがありますので、注意が必要です。

個人と組織の両方を使用する場合は、タスクバー上で、アイコンが区別されます。青い雲が組織で、白い雲が個人です。個人も組織も有料版を使うこともできます。

組織・個人OneDrive
組織と個人

“Microsoft To Do”

個人のTo Doは、もちろんですが、To Do リストの共有は、友人、家族、同僚と常につながるのに役立ちます。

“Microsoft OneNote”

“OneNote”でノートブックを仕事仲間、友人、家族と共有し、アイデアを共有したり、一緒に創作することができます。

TEAMS無料版
TEAMS無料版
OneDrive
OneDrive Basic
Microsoft To Do
Microsoft To Do
Microsoft Onenote
Microsoft Onenote

無料版の共有機能の活用

マイクロソフトアカウントは、無料で何個でも作れます。それで、簡単なプロジェクトであれば、共同のアカウントを用意して、“Outlook on the web”の予定表を共有することができます。Word for webを共有すれば、ドキュメントの入力を、複数で同時に行い、作業効率を上げることができます。Excel for webを共有すれば、計算式を詳しい人に記述してもらったり、最新のデーターを入力してもらったりすることができます。

Powerpoint for webを共有することで、プレゼンをチームで作ることができます。To Doの共有で、上司から部下への簡単な指示として使うことができます。OneNoteを共有すれば、ほぼリアルタイムで、会議の内容を、出席していない人にも共有できます。ノート内に細かな指示を書き込むこともできます。

OneDriveでファイルを共有できますし、Swayを共有すれば、同僚やクライアントにWebカタログやWebマニュアルを提供できます。Formsを共有して使えば、情報収集に役立ちます。Teamsで招待すれば、ビデオ会議やグループチャットをしながら、作業できます。無料版でも、十分に使える機能がありますので、有料版と上手に使い分けて利用することができます。

無料版から有料版への移行

「個人」で使用する場合は、有料版に移行する際も、「個人」のマイクロソフトアカウントを使用します。「組織」の場合は、IT管理者が作成したアカウントを使用し、ユーザーごとに容量や権限、機能制限なども付与されます。

マイクロソフトのサービスは、マイクロソフトアカウントのタイプや課金状況によって、受けられるサービスが、区別されるようになっています。

課金と購入の仕組み

マイクロソフトのサービスの課金は、サブスクリプション版(定額課金型)とオンプレミス版(買い切り型)に分けることができます。

サブスクリプションは、課金している限り、最新版を更新して使えます。オンプレミスは、購入すれば、使い続けることができますが、サポート期間終了後は、動作やセキュリティの保証がありません。また共同で作業するような時、バージョンの違いで不具合が生じることもあります。

“Microsoft 365”

「Microsoft 365」には、基本的なオフィスソフトがバンドルされていますが、「家庭向け」と「一般法人向け」があります。年間サブスクリプションのほうがお得に利用できるようになっています。

家庭向け

「家庭向け」は、前述の無料版のマイクロソフトアカウントから、サブスクリプションとして課金することにより、アップグレードできます。無料版の機能に、クラウド容量を1TBに増量し、Web版とデスクトップ版のOffice アプリが使えるようになります。このアカウントを、複数のデバイスで使うこともでき、すべてのデバイスで内容が同期されるので、より便利に使うことができます。

一般法人向け

「一般法人向け」は、組織の規模に応じて、組織用のアカウントを作成し、その傘下に、各ユーザーを割り当てていきます。

Exchangeでは、法人メールを Outlook で使用できるようになります。またSharePointは、同一組織内で、選ばれたユーザー間で、ファイル共有すができます。Accessを使うと、データーベースを構築することができます。

組織内また個人の情報のハブとして、ビデオ会議やチャット、ファイル共有、予定表の管理などチームごとに、連携ができるよう、Microsoft Teams(work or school)が使用できます。

Exchange
Exchange
SharePoint
SharePoint
Access
Access
Microsoft Teams(work or school)
Microsoft Teams

IT管理者用

IT管理者が、組織内のルールを構築し、セキュリティや、運用面で細かく設定をして、管理するためのツールが含まれています。

特に会社で使用するドメインをテナントとして準備し、メール、クラウドを組織内の運用に従って、ルールやポリシーを定め、円滑に機能するよう設定していきます。

プランによっても異なりますが、Intuneを使えば、パソコンやスマートフォン、タブレットなどのデバイスを監視することができます。Azure Information Protectionでは、マイナンバーやクレジットカード番号などの機密情報を、どこに保存されているか、誰と共有されているかにかかわらず安全に守ります。

Azure ADでは、外部ユーザーやゲストユーザーを登録して、会議やファイル共有を許可できます。Microsoft Defenderウイルス、マルウェア、スパイウェアなどのソフトウェア脅威に対して、メール、アプリ、クラウド、Web などを防御します。

Microsoft 365の法人向け版は、家電量販店など一般の流通経路では購入することができません。マイクロソフトは、専門家をパートナーとして登録しています。

Intune
Intune
Azure Information Protection
Azure Information Protection
Azure AD
Azure AD
Microsoft Defender
Microsoft Defender
Microsoft Partner