Windows11で”検索インデックス”を最適化する
膨大な量のファイルの中から、探しているファイルを見つけるためには、検索機能を最大限活用すると思います。この検索機能、インデックスを作成し、最適化することで、使いやすくすることができます。
インデックス作成とは、パソコン上のファイル、メールのメッセージ、コンテンツ内の情報をカタログ化することです。インデックスを使って検索を行うと、より早く結果を見つけることができます。インデックスはバックグラウンドで随時更新されるので、一度、作成しておくだけで最適化されます。作成されるインデックスファイルは、対象ファイルのサイズの10%未満となります。
※OneDriveの「このデバイス上に常に保持する」になっていないファイルは検索対象外です。
※Windows10以降”検索インデックス”も同じ設定で使用できる可能性があります。
STEP1:検索したいドライブを選ぶ
エクスプローラーで、検索したいドライブを右クリックします。「プロパティ」の全般タブの「このドライブ上のファイルに対し、プロパティだけでなくコンテンツにもインデックスを付ける」にチェックを入れます。
STEP2:エクスプローラーのオプション
検索インデックスを最適化するため、負荷を減らせるよう、「エクスプローラーのオプション」の「検索」タブのチェックをすべて外し「適用」します。
「検索方法」の設定
「ファイルシステムのファイルフォルダーの検索時にインデックスを使用しない」:検索インデックスを使用する検索が使えなくなります。
「インデックスが作成されていない場所の検索」の設定
「システムディレクトリを含める」:Windowsのシステムファイルを検索する場合はチェックを付けます。
「圧縮されたファイルを含める」:ZIP,CABといった圧縮ファイル内の検索する場合はチェックを付けます。
「ファイル名と内容を常に検索する」:「インデックスのオプション」で作成されていない場所の、ファイル検索を含める場合はチェックを付けます。
STEP3:インデックスのオプションの「詳細オプション」
「詳細オプション/インデックスの設定」
「インデックスのオプション」の「詳細設定」の「詳細オプション/インデックスの設定」を開きます。「ファイルの設定」内の「暗号化されたファイルのインデックスを作成する」にチェックを付けます。
「ファイルの設定」の設定
「暗号化されたファイルのインデックスを作成する」:BitLockerなどの暗号化されたファイルの検索をする場合はチェックを付けます。
「区分発音付きの同様の単語は別の単語として処理する」:括弧など単語を区分して細かく検索する場合はチェックを付けます。
「インデックスの場所」
新しい場所の選択で、現在の場所を変更することができますが、以前に、設定が反映されず、インデックスが作成されず、検索機能が使えなくなったことがありました。特に、問題がなければ、変更しないことをお勧めいたします。
「詳細オプション/ファイルの種類」
「このファイルのインデックスの作成方法」の「プロパティとファイルのコンテンツのインデックスを作成する」を選択します。
「ファイルの種類」の拡張子
「新しい拡張子を一覧に追加」で、検索に含めたい拡張子を追加できます。また、チェックを外すことで、検索対象から外すことができます。テキストデーターの検索を最適化したい場合などは、WordやPDF、メールなど、特定のアプリで使用する拡張子だけを選択して、それ以外を対象から外すことで、最適化することができると思います。
STEP4:インデックスのオプションの「インデックスを作成する対象」
「インデックスのオプション」の「変更」を押し、「インデックスが作成された場所」を開きます。「選択された場所の変更」から、ドライブ内の特定のフォルダを検索対象にする場合は、チェックします。OKを押すと、検索対象が、「インデックスを作成する対象」として反映されます。
STEP5:トラブルシューティング
インデックスの再構築
インデックスは、設定を変更するたびに、再構築されます。「インデックスのオプション」で、インデックスが完了すると「インデックスの作成は完了しました。」と出ます。構築が一時停止していると「インデックスは一時停止しています。」となります。「詳細設定」からトラブルシューティングの「再構築」を押すとインデックスを削除して再作成します。
「検索とインデックス作成のトラブルシューティング」
インデックスのオプション下の「検索とインデックス作成のトラブルシューティング」リンクを押すと、問題を特定することができます。
STEP6:その他の設定方法
Windows検索
Windows「設定」の「プライバシーとセキュリティ」>「Windows検索」に「インデックス作成時に電源設定を優先する」を調整できるようになっています。節電モードになっていると、インデックスの設定が進まないかもしれませんので、場合によっては、オフにするとよいと思います。検索場所を、「クラッシック」にすると、ドキュメント、ピクチャ、ミュージックとデスクトップに限定することができます。
検索アクセス許可
Web検索やクラウド内のコンテンツの検索を、Microsoftアカウントや、職場または学校アカウントとの連動をしたり、検索履歴をクリアしたりすることができます。
Windows11の検索の使い方
Windows11のタスクバー検索機能
Windows11のタスクバーの検索機能は、検索窓にキーワードを打てば、とりあえず探し始めてくれます。「アプリ」「ドキュメント」「ウェブ」「その他(フォルダー/音楽/写真/人/設定/電子メール/動画)と絞り込んだ検索ができるようになっています。
Windowsの設定など、正式名称が分からない場合でも、あいまいな表現で検索を開始できます。cmdと打てば、コマンドプロンプトが、controlと打てば、コントロールパネルがヒットします。
Windows11のエクスプローラーの検索機能
エクスプローラーの特定のフォルダ内を検索する場合、右上にある検索ボックスに、
キーワードを打ち込めば、フォルダ内の検索が行えます。ヒットしたファイルは、右クリックして、「ファイルの場所を開く」を押せば、ファイルの入っているフォルダを開くことができます。
アスタリスク「*」による絞り込み検索
アスタリスクは、「*」はワイルドカードと呼ばれますが、「*.jpeg」と打てば、拡張子がjpeg(画像ファイル)のみを探し出すことができます。
「検索オプション」の「更新日」「分類」「サイズ」による絞り込み検索
「更新日」であれば、「・今日 ・昨日 ・今週 ・先週 ・今月 ・先月 ・今年 ・昨年」で、絞り込みができます。分類も、絞り込みやすいようにデフォルトで、用意されています。サイズで検索することもできます。
まとめとして、Windowsは、ヘビーユーザーにとって、不要な機能があると、レジストリなどを利用して、使えなくする方法を説明しているサイトを多く見かけます。パソコンのスペックなどが向上し、データー容量も増えてくると、OSが持っている検索機能を活用するのは、合理的だし、時間の節約になると思います。
もちろん検索しやすい、ファイル名やフォルダ名を付けておくと、探しやすくなります。